なんとも美しい物語だった。
魔法が使えず精霊も見えず「無価値」と虐げられ自分自身でもそう思ってきた女の子が、生きるための目的を見つけ、歩き出す。
ヒロイン・メリアには実は神霊の宿るすぐれた魔精物資を見つける能力があるのだけど、それをガラクタと思われ引き取られてきた一族に使用人以下の扱いを受けてきた。
そこに現れたのが王家の呪いを解くために千年生きる騎士ダグラス。
彼は彼女の力に気づき救い出してくれる。
ダグラスとメリアの間には千年前の悪魔とのあれこれや生まれ変わりだの色々あるのですが…
私が一番感動したところはダグラスがメリアと半身の契約を結ぶシーン。
半身の契約は魂を半分ずつ死ぬまで共有する、いわば伴侶の契約のようなものなのですが、
そのために互いの一部を交換する必要がある。
選んだのは瞳。
契約により互いの片目を交換したことで
メリアにはダグラスの見ていた精霊のいる世界が、ダグラスには、メリアが見ていた特別なものはないけど静かでありのままの世界が見えるように。
かつてメリアの祖母は彼女に「いつかわかってくれる人が現れる」と言っていた。絶対にないと彼女は思っていた。
でも自分の無価値だと思っていた世界を「美しい」と言ってもらえた瞬間、メリアはようやくその唯一無二の存在を見つけられたのです。
おばあちゃんの言葉、そう繋がるのか!!と感涙😭
私、こういうさりげない伏線が美しく感動的に回収されていくのが大好きなのです✨
続きが楽しみな作品です!
そんな私はもうずっとプロットがまとまらずもやもやしています。
夏が終わる前に仕上げたい。
なぜなら怪談がテーマだから(笑)
誰かうまくまとめてくれー